1078 モーヌの大将


小6の卒業式の翌日だった。ぼくはひとり列車に乗って東京をめざした。東京に転校した女の子を追って、
ぼくも東京に行こうとした。切符を持たない
大冒険を決意させたのは、フランス人作家アラン・フラニエの『モーヌの大将』。
ふとしたことで迷い込んだ森の中で出会った少女を探して、フランス中をさまよう少年の話。
小4か小5で出会ってから何度読み返したことか。いまぼくの手元にはボロボロになった角川文庫と、
訳者のちがう岩波文庫の『グランモーヌ』、そしてフランスの原書がある。冒険の旅は途中で補導されたけど、
多感なころに、この本に出会ったことを、ぼくはいまとてもとても感謝している。
カテゴリー: あの日。, いい恋を。, きみに。, さみしさに耐えられなくなったら。, ラブレター, パーマリンク

1078 モーヌの大将 への10件のフィードバック

  1. こと より:

    多感な頃に、良いものに出会えたということは、
    一生の宝になります。
    何度も読み返す、私もそんな本に出会ってみたいです。

    • asobo より:

      ことさん、こんばんは。
      モーヌの大将は、フランスの人は誰もが知っているくらい有名な本のようです。
      アラン・フルニエが書いたのはこれ一冊。第一次世界大戦の戦場で行方不明になったときは、敵であったドイツでも彼を捜す努力をした人たちがいたそうです。
      映画化もされたし、最近では宝塚でも・・・。
      でも、正直言うと宝塚というのはちょっと勘弁してよという気分です。
      小学低学年ではマーク・トゥエイン、中高時代はヘミングウェイやスペインのクローニン、サガンやカミュをはじめとするフランスの作家も大好きでした。
      あ、コレットの青い麦やラディゲの肉体の悪魔もぼくには特別な本でした。
      とにかく本は大好き。旅行に出るときも、旅の準備はまず、旅の途中や旅先で読む本探しからはじめます。

  2. yuminoshi より:

    ムスメが小学5年生。
    本のムシの彼女に、今度プレゼントしてみたいと思います。

    • asobo より:

      ぜひプレゼントしてあげてください。
      岩波文庫版はまだ売られていると思います。
      ぼくはず~っと角川文庫のものを繰り返し読んできたので、
      岩波文庫のにはなじめないけど、はじめて読む人にはきっとすんなり溶け込めると思います。
      本の虫ですか。ぼくもずっと本の虫でした。幸せなことに、ぼくの両親は本にだけはとても理解があってぼくは本屋さんのよきお得意さんでした。
      小学校にはいってすぐ出会った先生にはトムソーヤを教えてもらえたし、いまも本はぼくの大切な恋人です。

  3. 沈丁花 より:

    子供の頃に出会った本の体験が豊かであったこと。
    それは本当に本当に幸せなことですね。
    実は『モーヌの大将』は、私も大好きな本なんです。
    ただわたしがこの本に出会ったのはずっと後。もう大人になってから。
    わたしが読んだのは、旺文社文庫ででした。わたしの本も
    読みこんで今はぼろぼろ。
    青年時代の見果てぬ夢と憧れ。若さが許す無鉄砲。でもその結果はほろ苦い。
    美しさと哀惜に満ちた、青春文学の大傑作だと思うけれど、日本ではあまり
    知られていないですね。作者が早世したのも、また淡い悲しみをそそります。
    小学校4,5年でこれをお読みになったとは。
    asobo さんは、少年の日から今もなお、モーヌのように、
    美しい恋を、いえ、『憧憬』という美しい人間の精神そのものを
    追いかけていらっしゃるひと。・・・そんな気がします。

    • asobo より:

      時々思うんだけど、ぼくの精神構造は小5~6のころから
      少しも進歩していないように思います。それが悪いこととは思わないけど
      もう少し大人になりたいとも思います。
      恋は、ぼくだけでなく、すべての人にとって大切なものだと思います。
      ぼくの好きなフランスの映画監督、F.トリューフォーに「逃げ去る恋」という作品がありますが、ぼくも大切な何かを追いかけているような気がします。
      あまり訳のわからないコメントでごめんなさい。

  4. フォレ より:

    オトナになった今だけど
    結果を恐れず走り出したい時も有ります。
    でもやっぱり後悔はしたくないです。
    でも走り出さないでする後悔の方が
    比べものにならないくらい、悔しいでしょうね。

    • asobo より:

      フォレさんはきちんとした判断ができる人だと思う。
      後悔は恐れなくてもいいけど、
      後悔するとわかっていることをする必要もないよね。
      自分を信じて行動すれば、どんな結果になっても
      きっと後悔することはないと思うよ。
      フォレさんはいい性格だから、ステキな恋ができると思う。
      がんばれ、応援しているよ。

  5. パイン より:

    ステキな思い出ですね。
    最近、一枚の写真に一行の言葉のラブレターが少ないのが少し寂しいです。
    もっとたくさん、よろしくお願いします。

    • asobo より:

      幼稚園での初恋に続いて二度目のせつない想い出です。
      幼稚園の時は恋した翌日に彼女が特殊な事情で消えたから、
      もうあの思いはイヤだと思ったのかもしれない。
      一枚の写真に一行の言葉。ぼくもそれがいちばん好きなスタイルかも。
      でも、それにふさわしい写真を撮らないといけない。
      がんばります。

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