1068 父の記憶。


ぼくが幼かったころの父を、ぼくは父のスーツから漂う香りで記憶している。
あれはどこの香水だったんだろう。うまく表現出来ないけれど、秋や冬の奥深い森のイメージ。
父と同じではないが、もう何年も前から、ぼくには秋冬のひとりの時に、密かに身にまとう香りをがある。
J.F.フェレ。きみも好きになってくれるとうれしいけど、どうだろう。
カテゴリー: きみに。, さみしさに耐えられなくなったら。, ラブレター パーマリンク

1068 父の記憶。 への14件のフィードバック

  1. abend より:

    匂いで思い出すものってありますよね。
    職場の上司がタブーという香水を気に入って使ってたのを思い出しましたよ。
    うちの父も現役の時は肌着に使ってたらしいけど私は覚えてないです。

    • asobo より:

      おしゃれな上司さんですね。
      ぼくが仕事でよくいっていた外資系の会社では
      昼間からけっこう香水をつけてる女性が多く、
      個室のような部屋で打合せするとき、女性社員が2~3人いると
      香水が嫌いじゃないぼくも頭が痛くなって困ったことがよくありました。
      仕事中でも、かすかに品よく香るのはいいけど、選び方が難しいですね。
      ぼくは香水よりもオーデコロン派です。

  2. 沈丁花 より:

    ああ!
    なんてシックな記事なんでしょう・・・!

    • asobo より:

      ストイックな雰囲気がお好きな沈丁花さんに
      シックと言われて光栄です。
      きょうはこの記事を書きながら、ルコントの映画「イヴォンヌの香り」にもふれたいと思ったけど、ひとつの記事の中にふたつの異なる話はややこしくなると思ってやめました。
      香りについては、またいろいろ書きたいと思っています。

  3. パイン より:

    asoboさんは、これまでもよく香りの話をされていますね。
    その原点はお父様の香水だったんですね。

    • asobo より:

      はい、いい香りが好きなんです。
      ただ香りの原点は父のよりももっと前。いちばん幼いときの記憶に
      いまも忘れられない香りがありました。
      たぶん母の友達だと思うのですが、とてもシックなファッションの女性に
      きゅ~と抱きしめてもらったとき、とてもいい香りがしたのです。
      白い花の香り。フランスの香水に似た香りがあることを大きくなって知りました。

  4. ❤ちえたん より:

    asoboさん♪ こんばんは^^
    お父様、香水を付けておられたんですねぇ~?
    きっとお洒落なお父様だったんでしょうね^^
    幼い頃の父親の匂い・・・・。
    余り覚えてないかもです・・・><。
    そこの香水は、どんな香りなのかな?
    爽やかで甘い香がしそうな気がします。

    • asobo より:

      はい、ガラスのボトルにはいった父の香水を見た記憶もあります。
      そっと香りをかいで、あっこれが父の香りのヒミツだと思いました。
      昔の男性は、ぼくたちが思う以上におしゃれだったような気がします。
      父はソフト帽も持っていました。
      ぼくの香りは、かすかにお香のイメージもある、と勝手に思っています。
      一人の時を楽しむ香りというのが正しいかなぁ。

  5. sakura より:

    こんばんは。
    香りの記憶は薄れることはありませんね…
    特に好きだった人の香りを感じると一瞬に切ない想い出が蘇ってきます。
    素敵なスーツですね!

    • asobo より:

      sakuradさんをせつなくさせるのは、どんな香りだろう?
      どんな想い出かをたずねては失礼ですね。きっといい想い出だと思います。
      ぼくがスーツを着ることはほとんどありません。着るとすれば、ジャケット。
      この写真は暗くてわかりにくいと思うけど、英国製のツィードです。
      もう一着ある冬用のは黒いフラノ。でも下はいつもジーンズです。
      肩の凝るファッションは苦手なんです。

  6. Jasmine Zhong より:

    香りって記憶と直結してますよね。
    私も父の整髪料の匂いとか、何となく覚えています。
    子供達も私の匂いがするそうです(香水付けていないのですが)。

    • asobo より:

      お父さんの香りをしっかり記憶しているのは
      こどものころはお父さんとのスキンシップが多かったからかもしれませんね。
      だからジャスミンさんの香りを、ジャスミンさんのお子さんも感じ取っている。
      香水をつけなくても、人には人それぞれの香りがあるはずです。
      彼女たちが大人になってジャスミンさんのことを思うとき
      きっと香りもいっしょに思い出すのでしょうね。

  7. amabile より:

    秋冬の深い森の香りのasoboさんのお父さまは、優しく静かな方だったのでしょうか。香りはイメージと共に記憶に刻まれますね。
    ふふ、asoboさんのJ.F.フェレはどんな香りかしら。
    う~ん、asoboさんのイメージは・・・☆

    • asobo より:

      ぼくの父は子どもにはとても優しい人だった。
      姉も妹も口を揃えて一度も叱られたことがないという。
      東京に出てくるときは必ず電話してきて、ホテルに会いに行くととても喜んでくれた。
      でも、特別何かようがあるとか話があるではなく、ぼくが食事をしてバーでくつろいでいるのを見ているのが好きだったみたい。
      父の香りはお香に似ていたのかもしれません。

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